『ウィッチャー3 ワイルドハント』は、2015年にCD Projekt REDが開発した、重厚な物語と広大な世界を舞台にした三人称視点のオープンワールド型アクションRPGです。

本作は2015年5月19日にPC／PlayStation 4／Xbox One向けに発売され、後にNintendo Switch（2019年10月15日）、PlayStation 5／Xbox Series X|S（2022年12月14日）にも対応しました。プレイヤーは怪物狩りを生業とする“ウィッチャー”である主人公ゲラルトとなり、養女シリを探す旅を通じて、謎の軍勢「ワイルドハント」と対峙する壮大な物語を体験します。シリーズ3作目にあたる本作は、前作『ウィッチャー2 王の暗殺者』の続編であり、原作小説の世界観を忠実に再現しつつ、ゲーム独自の展開も加えられています。

ゲームの特徴は、プレイヤーの選択によって物語が大きく分岐するマルチストーリー構造と、リアルタイムで展開される戦略的な戦闘システムです。広大なオープンワールドには、ヴェレン、ノヴィグラド、スケリッジ諸島など多彩な地域が存在し、各地で発生するサイドクエストや依頼、探索要素が物語の厚みを増しています。さらに、DLC「無情なる心」「血塗られた美酒」では新たな舞台と物語が追加され、ゲラルトの旅はより深みを増します。

2022年には次世代機向けのアップグレード版が登場し、グラフィックの向上やロード時間の短縮、MOD統合などが施されたことで、より快適なプレイ体験が可能となりました。日本語版はスパイク・チュンソフトがローカライズを担当し、丁寧な翻訳と吹き替えにより、物語への没入感が高まっています。

『ウィッチャー3 ワイルドハント』は、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキによるファンタジー小説『ウィッチャー』シリーズを原作としています。原作は“リヴィアのゲラルト”を主人公にした連作短編と長編から成り、東欧神話や民話をベースにした重厚な世界観と倫理的葛藤を描いています。ゲーム版はその世界観を忠実に再現しつつ、独自の解釈と展開を加えています。