『Code:Realize 〜彩虹の花束〜 for Nintendo Switch』は、アイディアファクトリーが開発し、オトメイトブランドより2018年9月13日に日本で発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。PlayStation Vita向けに発売された『Code:Realize 〜創世の姫君〜』(2014年)とそのファンディスク『Code:Realize 〜祝福の未来〜』(2016年)を1本にまとめた作品で、PlayStation 4版(2017年)をベースにNintendo Switchに移植されました。19世紀のスチームパンクなロンドンを舞台に、猛毒を宿す少女と個性豊かな紳士たちとの物語を描き、乙女ゲームの中でも特に評価の高いタイトルとして知られています。

ストーリーと特徴
物語は、猛毒を宿し「怪物」と呼ばれる少女カルディアが、泥棒紳士アルセーヌ・ルパンと出会い、機鋼都市ロンドンでさまざまな人物と関わりながら自身の過去と運命を探る『創世の姫君』から始まります。ルパン、ヴィクター・フランケンシュタイン、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング、インピー・バービケーン、サン・ジェルマンの5人が攻略対象で、歴史や文学の著名人をモチーフにしたキャラクターが織りなす冒険とロマンスが魅力。『祝福の未来』では、本編後のアフターストーリー、フィーニスやエルロック・ショルメとの新規ストーリー、作中で描かれなかった「もう一つの未来」を描き、物語に深みを加えています。プレイヤーは選択肢を通じて物語を進め、カルディアの名前を変更可能(デフォルト名「カルディア」ではフルボイス対応)。ストーリーはシリアスな展開が中心で、恋愛要素(糖度)は控えめながら、信頼と絆の構築が丁寧に描かれます。

ゲームはビジュアルノベル形式で、豪華声優陣(前野智昭、諏訪部順一、柿原徹也、森久保祥太郎、平川大輔、梶裕貴など)がフルボイスで物語を彩ります。原画はmiko氏、ディレクターは一ジョー氏、シナリオは西村悠氏と小縞なお氏が担当し、主題歌はmaoが担当。スチルは高解像度で美麗、SwitchのTVモード、テーブルモード、携帯モードに対応し、どこでも楽しめる移植性が特徴です。プレイ時間は全ルートクリアで約50〜100時間程度。既読スキップはやや遅めとの指摘がありますが、システムは安定しており、初心者でも遊びやすい設計です。