『ワールドネバーランド エルネア王国の日々』、2018年3月15日にアルティから発売されたNintendo Switch対応の箱庭ライフシミュレーションゲーム。精霊が住まう広大な王国を舞台に、一人の住人として自由気ままな人生を送りながら、世代を超えて歴史を紡いでいく、終わりなき日常を描いた作品となっています。

プレイヤーは異邦人の旅人として「エルネア王国」を訪れ、国民となってこの地での生活を始めます。3Dで描かれた美しい国土には、数百人もの住民たちがそれぞれの意思を持って暮らしており、プレイヤーは彼らと交流し、友人や恋人を作ることができます。生活の選択肢は多岐にわたり、農作業や釣りといった牧歌的なスローライフを楽しむこともできれば、武術を磨いて騎士となり、ダンジョンで魔獣と戦う勇者の道を歩むことも可能です。

本作最大の特徴は、子供に操作キャラクターを引き継ぐ「世代交代」の要素です。パートナーと結ばれ、生まれた子供にプレイヤー権を譲ることで、親から子、子から孫へと命のリレーが続いていきます。かつての自分(親)が老いていく姿を見守り、やがて看取るという人生のサイクルそのものがゲームプレイに組み込まれており、プレイヤーごとに全く異なる家系図と王国の歴史が作られていきます。

スマートフォン版からコンシューマー向けに最適化された操作性とバランスで、いつまでも浸っていたくなる優しい世界での暮らし。何者にもなれる自由と、長い時間をかけて積み上げる家系のドラマが、唯一無二の没入感をもたらします。

本作は、1997年に第1作『オルルド王国物語』が発売されて以来、カルト的な人気を誇る架空世界生活シミュレーション「ワールドネバーランド」シリーズの最新作です。シリーズ初のオール3Dグラフィックを採用し、スマートフォンアプリとして配信された同名タイトルをベースに、横画面への対応やインターフェースの刷新、単切り売りゲームとしてのバランス調整を施してコンシューマー機へ移植されました。過去作のパスワード移住にも対応しており、シリーズファンにとっての集大成的な内容となっています。

ワールドネバーランド エルネア王国の日々