『デイメア:1998』は、1990年代のサバイバルホラーへの敬意を込めて制作された、三人称視点のアクションホラーです。2020年に日本国内でDMM GAMESよりPlayStation 4とPC向けに発売され、インディーながらも『バイオハザード』シリーズの影響を色濃く受けた構成が話題となりました。もともとは『バイオハザード2』の非公式リメイクを目指していた開発チームが、カプコンとの交流を経てオリジナルIPとして再構築した経緯を持ちます。
プレイヤーは、特殊部隊H.A.D.E.S.の兵士リーヴ、空軍パイロットのレイヴン、森林レンジャーのサミュエルという3人の視点から物語を追います。舞台はアイダホ州の小さな町「キーンサイト」で、バイオ企業ヘキサコアの研究施設から漏れ出した化学兵器によって市民が異形化し、町全体が恐怖の地へと変貌します。限られた弾薬とセーブポイント、バックトラッキングを駆使しながら、謎解きと戦闘を繰り返すクラシックなゲーム性が特徴です。
物語は、政府の秘密施設「イージス研究所」で発生した事故を発端に、複数の視点から真相を追う構成となっています。登場人物の心理描写や、科学者クリーナーによる語りが物語に深みを与え、プレイヤーは断片的な情報を集めながら全体像を把握していきます。『バイオハザード2』でレオン役を務めたポール・ハダドが本作で最後の出演を果たしたことも、ファンの間で注目されました。
PlayStation 4版では、Unreal Engine 4による高精細なグラフィックとゴア表現が恐怖感を強調し、HUDは腕部デバイスを模したインターフェースで没入感を高めます。Steam版ではMOD対応やグラフィック設定の自由度が高く、PCならではの拡張性が魅力です。Xbox One版も同日発売され、操作性と安定性に優れたプレイ環境が整っています。
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