名称 | Everything |
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ジャンル | シミュレーション |
発売元 | PLAYISM |
発売日(配信日) | 2020年02月14日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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あなたは、石ころにも、熊にも、惑星にも、そして銀河にさえなれる。想像を絶するスケールで、文字通り万物に変身できる体験がここにある。目的やスコア、クリアすべきタスクは一切存在しない。あるのはただ、広大で相互につながった宇宙を、ありとあらゆる存在の視点から自由に探索する喜びだけだ。
自然界のシステムを、AIによって駆動されるシミュレーションとして表現。万物の視点を通して、その深淵を覗き込む。これはゲームなのか、それともインタラクティブな哲学体験なのか? 故アラン・ワッツによるナレーションが、あなたの思索をさらに深めてくれるだろう。
本作の最大の特徴は、何と言っても「万物になれる」という前代未聞のシステムだろう。最初は小さな存在から始まり、周囲のものを吸収していくことで、より大きな存在へと進化していく。その過程で、操作キャラクターも変化する。石ころを操作していたと思ったら、次の瞬間には熊として大地を駆け巡り、さらにその次は惑星となって宇宙を漂う。
この変身システムによって、プレイヤーは固定観念から解放され、自由な発想で世界を探索できる。従来のゲームのような明確な目標は存在しない。自分自身で目的を見つけ、行動を選択していくことが求められるのだ。
本作は、アラン・ワッツの哲学的なナレーションによって、その世界観がより一層深みを増している。ワッツの言葉は、プレイヤーに「自分とは何か」「世界とは何か」といった根源的な問いを投げかけ、思索へと誘う。ゲームを進めるにつれて、あなたは単なるプレイヤーではなく、宇宙の観察者、そして参加者となる。
従来のゲームにおける善悪の概念や、勝利至上主義といった価値観は、本作には存在しない。あるのはただ、万物の多様性と相互依存性、そしてその中で生きる私たち自身の存在を認識することだけだ。これは、エンターテインメントでありながら、同時に深い哲学的な問いかけを含んだ、他に類を見ない作品と言えるだろう。
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