【PS4】カードファイト!! ヴァンガード エクス

ゲーム概要

「ブシロード史上最大の作戦」…このキャッチフレーズを聞いて、胸がざわつかないレトロゲーマーはいないだろう。本作は、トレーディングカードゲームという枠組みを超え、アニメ、漫画、CMと、あらゆるメディアを巻き込んだ一大プロジェクトの一環として登場した。カードゲームの面白さはもちろんのこと、当時のメディアミックス戦略が、いかに斬新で、業界に大きなインパクトを与えたか。あの頃、誰もが一度は耳にしたDAIGOの歌声と、カードを手に熱く語り合った記憶が蘇る。単なるゲームに留まらず、社会現象を巻き起こした、その熱狂の中心に、もう一度触れてみたくはないか？

斬新なゲームシステム

本作の魅力は、何と言ってもその戦略性の高さにある。ヴァンガードという概念を軸に、ライド、コールといった行動を駆使し、相手のヴァンガードを撃破することが目的だ。特徴的なのは、ダメージゾーンの存在。ダメージが6枚になると敗北というルールは、単なる攻撃だけでなく、防御、そして回復といった要素を戦略に組み込む必要性を生み出した。

さらに、トリガーシステムは、ゲーム展開を大きく左右する。クリティカル、ドロー、スタンド、ヒール…これらのトリガーが、勝利への道を切り開く鍵となる。特に、ヒールトリガーは、劣勢からの逆転を可能にする、まさに起死回生のカード。どのタイミングで発動させるか、プレイヤーの腕の見せ所だ。トリガー効果を最大限に活かすデッキ構築、そしてプレイング。奥深い戦略性が、プレイヤーを飽きさせない。

カードの奥深さ

カードに記載された情報もまた、このゲームの奥深さを物語る。グレード、スキルアイコン、国家・クラン、種族、パワー、クリティカル、シールド…これらの情報が、カードの個性を際立たせ、戦略の幅を広げる。

特に、国家・クランの概念は、デッキ構築に大きな影響を与える。特定の国家・クランのカードのみでデッキを構築するというルールは、各国家・クランの特性を理解し、それを最大限に活かす戦略を練る必要性を生み出す。各クランの個性を活かしたデッキ構築こそが、勝利への第一歩と言えるだろう。

さらに、時代と共に進化してきたカードの種類も注目すべき点だ。ノーマルユニット、トリガーユニット、Gユニット、オーダーカード…これらのカードが、ゲームに新たな戦略性をもたらしている。特に、2020年に導入されたオーダーカードは、ユニット以外の選択肢を生み出し、戦略の幅をさらに広げた。常に進化し続けるカードプールが、プレイヤーを飽きさせない。