『YIIK: ポストモダンRPG』は、2019年1月31日にYsbryd GamesよりNintendo SwitchおよびPlayStation 4向けに配信されたターン制RPGです。開発はAckk Studiosが担当し、1990年代末のアメリカを舞台に、実存的テーマとサイケデリックな演出が融合したインディー作品です。

プレイヤーは大学卒業後に故郷へ戻った青年アレックスとして、謎の失踪事件をきっかけに仲間たちと共に世界の真実を探る旅に出ます。戦闘はターン制ながら、タイミング入力やミニゲーム要素を含む独自のシステムが採用されており、攻撃や防御の成否にプレイヤーの操作が影響します。物語は現実と幻想が交錯する構造で、選択によって複数のエンディングに分岐します。

本作は『MOTHER』シリーズや村上春樹作品に影響を受けたとされ、抽象的で哲学的な台詞や演出が特徴です。2024年には大型アップデート「YIIK I.V」が配信され、戦闘システムやカットシーンの刷新、新キャラクターやエリアの追加など、ほぼフルリメイク級の改修が施されました。日本語表示にも対応しており、国内でもカルト的な人気を集めています。