『The Exorcist: Legion VR』は、映画『エクソシスト3』を原作とした没入型ホラーアドベンチャーゲームで、VR専用タイトルとして設計されています。プレイヤーは超常現象を調査する刑事となり、悪魔に取り憑かれた者たちと対峙しながら、儀式を通じて悪魔祓いを行っていきます。物語は5章構成で展開され、各章ごとに異なる悪魔と恐怖体験が用意されています。

ゲームはVRならではの操作性を活かし、モーションコントローラーによるアイテム使用や移動が可能です。移動方式は「テレポート」と「フリーローム」の両方に対応しており、プレイヤーの快適性に合わせて選択できます。各章では、悪魔祓いに必要な道具を収集し、謎解きや探索を通じて事件の真相に迫ります。また、章の合間にはオフィスに戻って進行状況を確認する演出が挿入され、物語の連続性が保たれています。

本作は2017年に初回リリースされ、Steam版では2019年にグラフィックや操作性を強化した「Deluxe Edition」が登場しました。PlayStation VR版は2018年に配信され、2024年にはMeta Quest向けに新章「Epilogue」が追加されました。開発はWolf & Wood Interactiveが担当し、配信はFun TrainおよびLegionVR, LLCが行っています。

第1章「最初の儀式」
地元教会で起きた神父の儀式的殺人を捜査する章。プレイヤーは悪魔「レギオン」の帰還を示す痕跡を追い、神父の残した悪魔祓いキットを収集していきます。

第2章「暇人」  
見知らぬ差出人から届いた小包をきっかけに、猟奇的な行動を取った教師の事件を調査。古代都市バビロンに由来する不可視の力と対峙します。

第3章「皮一重」  
乳児死亡の原因とされてきた悪魔「Abyzou(アビズー)」が登場。プレイヤーは赤ん坊を守るため、彼女の姿を暴き、元の世界へ追い返すことを目指します。

第4章「善きサマリア人」  
ハイチの隔離ゾーンを舞台に、伝染病の原因を探る章。病をもたらす悪魔「Baal(バール)」との対決が描かれます。

第5章「墓」
シリーズの最終章。メソポタミア北部の地下施設で、悪魔「Pazuzu(パズズ)」との決戦に挑みます。これまでの知識と道具を駆使して最後の儀式を遂行します。

それぞれの章は約30分程度のプレイ時間で構成されており、連続してプレイすると2時間半以上のボリュームになります。