【PS4】Bad North

ゲーム概要

容赦なく襲い来るバイキングの侵略。あなたは、たった4人の指揮官を率いて、それに対抗しなければならない。それが『Bad North』だ。小さな島々を舞台に繰り広げられる、手に汗握るリアルタイムストラテジー。見た目はミニマルで可愛らしいが、そのゲーム性は硬派そのもの。一瞬の判断が、部隊の全滅、ひいてはゲームオーバーに繋がる。限られた資源、地形、そして指揮官の能力を最大限に活かし、押し寄せる敵を迎え撃て。一度クリアした島も、ランダム生成される地形によって、毎回異なる戦略が求められる。この奥深さが、プレイヤーを虜にするのだ。

斬新なゲームシステム

本作の最大の特徴は、そのシンプルさと奥深さの両立にあるだろう。ユニットの配置はプレイヤーが行うが、戦闘自体は自動で進行する。これにより、プレイヤーは戦況全体を把握し、的確な指示を出すことに集中できる。まるで、戦場を俯瞰する司令官のようだ。しかし、油断は禁物。敵もさるもの、状況に応じて戦術を変えてくる。各ユニットにはクラスがあり、それぞれ異なる能力を持つ。例えば、弓兵は遠距離攻撃に優れるが、近接戦は苦手。歩兵は盾で攻撃を防ぎ、槍兵は強力な一撃を放つ。これらの特性を理解し、適切な配置を行うことが勝利への鍵となる。指揮官を失うと二度と復活しないというシビアなルールも、緊張感を高めている要因の一つだろう。

開発秘話や当時の反響

本作のアイデアは、美術担当者が試行錯誤していた手続き型生成のアルゴリズムから生まれたという。そこからミニチュアの島というアイデアに行き着き、バイキングの侵略という設定が加わった。アートスタイルは、ストラテジーゲームである『Revenge of the Titans』と『Total War』の影響を受けている。可愛らしい見た目とは裏腹に、硬派なゲーム性が評価され、数々の賞にノミネートされていることからも、その完成度の高さが伺えるだろう。