『ヴィリヴィアル: 自然との触れ合い』（原題：Virry VR）は、2018年2月20日にFountain Digital Labsより配信されたPlayStation 4（PlayStation VR専用）用VRインタラクティブ映像作品であり、アフリカ・ケニアのサバンナに生息する野生動物たちを、かつてない至近距離で観察できる没入型体験タイトルです。プレイヤーはVRヘッドセットを通じて、ユネスコ世界遺産にも登録されている「レワ野生生物保全地域」の只中へ瞬時に移動し、ライオンやゾウ、サイといった大型動物たちが暮らすありのままの自然環境に身を置くことになります。

本作では、特殊な4Kカメラで撮影された高精細な実写映像が使用されており、動物たちが画面越しではなく、すぐ目の前に存在するかのような圧倒的な臨場感が提供されます。ただ映像を眺めるだけでなく、コントローラーを振ってライオンに肉を与えたり、サイに泥を浴びせたりといったインタラクティブな操作が可能となっており、野生動物との擬似的なコミュニケーションを通じて、彼らの息遣いや迫力を肌で感じる体験が味わえます。

アクティブな動物観察だけでなく、アフリカの雄大な風景の中で心を落ち着かせるリラクゼーションモードも搭載されています。川のせせらぎや風の音に耳を傾けながら瞑想的な時間を過ごすことができ、都会の喧騒を離れて大自然と一体化する癒やしのひとときが演出されています。

教育的な側面も強く、絶滅の危機に瀕している動物たちの現状や生態について学ぶきっかけとしても機能しています。動物園や通常のサファリツアーでは決して許されない「数センチの距離」まで接近し、猛獣に顔を舐められるようなスリルと驚きを、安全なリビングルームにいながらにして楽しむことができます。

本作は、Fountain Digital Labsがケニアの「レワ野生生物保全地域（Lewa Wildlife Conservancy）」と提携して制作したオリジナルVR映像作品です。ゲーム的な演出を最小限に抑え、実際の野生動物の姿や環境音を忠実に記録することで、生態系の保護と理解を促すエデュテインメント（教育＋エンターテインメント）として展開されています。

Virry VR