『ワンダと巨像』は、2018年2月8日にソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売されたPlayStation 4用アクションアドベンチャーゲームであり、2005年にPlayStation 2で発売された不朽の名作を現代の技術でフルリメイクしたタイトルです。プレイヤーは主人公の青年ワンダとなり、魂を失った少女モノを目覚めさせるため、禁忌の地である「古えの地」を訪れ、愛馬アグロと共に地に潜む16体の巨像を倒す過酷な運命に挑みます。
本作のゲームプレイは、広大なフィールドを探索して巨像の居場所を探し出し、圧倒的な体躯を持つ巨像の体によじ登って弱点を突くというシンプルなルールで進行します。一般的なRPGに見られるザコ敵との戦闘やレベルアップといった要素は排除されており、知恵と勇気を振り絞って巨大な敵と対峙する緊張感に焦点が当てられています。
リメイクにあたり、グラフィックはすべて一から作り直されており、巨像の体毛の揺れや、苔むした遺跡の質感、光と影の表現が驚くほど緻密に描かれています。また、ゲーム内の美しい風景を撮影できる「フォトモード」が新たに追加され、フィルターや画角を調整して自分だけの一枚を残す楽しみも提供されています。
静寂に包まれた世界で、ただひたすらに巨像を探して倒す孤独な戦いを通じて、主人公の強い想いと、それを待ち受ける結末がドラマチックに体験されます。「最後の一撃は、せつない」というキャッチコピーが示す通り、敵であるはずの巨像を倒した瞬間に去来する複雑な感情が、プレイヤーの心に深く刻まれます。
本作は、2005年にPlayStation 2用ソフトとして発売された同名のアクションアドベンチャーゲームを原作としています。ゲームデザインの根幹や切ない物語性を忠実に継承しつつ、アセットを完全に作り直して現行機向けに最適化し、美しくも儚い世界観を究極の形で再構成したタイトルです。












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