『Tear -終わりとはじまりの雫ー』は、2017年10月20日にロッキンハートより発売されたPlayStation 4用VRヴィジュアルノベルアドベンチャーゲームであり、同社のコンシューマー参入第1弾となる完全オリジナルのミステリー作品です。プレイヤーは主人公のシュウとなり、幻影と現実を行き来できる特殊な装置「Tear」を手に入れ、幼馴染の七海や天才科学者のレナードと共に、世界を揺るがす数々の難事件へと挑みます。

本作では、ファティマ第三の預言を軸にした壮大なストーリーが展開され、連続誘拐やUFO、幽霊といったオカルト要素と、軍事やスパイといったサスペンス要素が複雑に絡み合います。物語は複数のキャラクター視点で進行する「マルチサイト方式」が採用されており、それぞれの視点から断片的な情報を集めることで、世界の終わりとはじまりに関わる真実が徐々に明らかになります。

PlayStation VRに対応しており、VRヘッドセットを使用することで物語の世界に入り込んだような没入感が体験できます。キャラクター描画にはLive2D技術が用いられており、ヒロインたちの滑らかなアニメーションや表情の変化を楽しみながら、謎解きとドラマに集中できる環境が整えられています。

本作はロッキンハートによって制作された完全オリジナルのゲーム作品です。特定の原作書籍などは存在しませんが、実在する「ファティマの奇跡」や都市伝説、オカルト要素を物語のモチーフとして取り入れ、VR技術とノベルゲームを融合させた独自のミステリーとして構築されています。

Tear -終わりとはじまりの雫ー