『Momodora: 月下のレクイエム』は、2017年3月16日にPLAYISMよりPlayStation 4版が配信され、後にNintendo SwitchやXbox Oneでも展開された2D探索型アクションゲームであり、高い評価を受けるインディーゲーム「Momodora」シリーズの第4作目にして、物語の原点となる前日譚を描いたタイトルです。プレイヤーは辺境の村から来た司祭「カホ」となり、世界に蔓延する呪いを解くため、死者の国へと変貌したキャストアゲルを探索し、女王との謁見を目指します。

本作では、近接攻撃に使用する「カエデの葉」と、遠距離攻撃用の「弓矢」を使い分けるシンプルながら奥深い戦闘アクションが採用されています。敵の攻撃パターンを見極め、一瞬の無敵時間を持つローリング回避を駆使して背後を取ったり、距離を取って矢を射たりと、緊張感のあるヒット&アウェイの攻防が繰り広げられます。

画面は4:3の比率で描かれた緻密なドット絵アニメーションで構成されており、キャラクターの滑らかな動きや、美しくも不気味な背景美術が、ダークファンタジー特有の退廃的な雰囲気を醸し出しています。探索を進めることで新たなアイテムや変身能力を入手し、行ける範囲が広がっていくメトロイドヴァニア(探索型アクション)としての楽しさも十分に盛り込まれています。

難易度は「イージー」から「ハード」まで選択可能で、アクションゲームが苦手なプレイヤーから歯ごたえを求める熟練者まで幅広く対応しています。静謐で物悲しいBGMと、言葉少なに語られる神秘的なストーリーが融合し、儚くも力強い少女の戦いが鮮烈な印象とともに体験されます。

本作は、ブラジルのインディーデベロッパーBombservice(rdein氏)が開発した『Momodora』シリーズの第4作目です。過去作(I〜III)の世界観を共有しつつ、時系列的には最も古い時代を描く前日譚として制作され、シリーズ最高傑作との呼び声も高いビジュアルと操作性で再構成されたタイトルとして展開されています。

Momodora