名称 | マシナリウム |
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ジャンル | ポイント・アンド・クリック型アドベンチャーゲーム |
発売元 | PLAYISM |
発売日(配信日) | 2016年09月02日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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「マシナリウム」。その名前を聞いて、心惹かれるのはどんな人だろうか? 錆び付いた鉄の匂い、油の染み付いた無骨なメカ、そして、どこか物憂げな雰囲気を愛する人ではないだろうか。本作は、そんな機械仕掛けの世界を舞台にした、異色のアドベンチャーゲームだ。主人公は、スクラップの山から蘇った小さなロボット、ヨーゼフ。彼は、悪の組織に捕らわれた恋人を救い出すため、知恵と勇気を武器に、奇妙な街を冒険する。言葉はなくても、表情豊かなアニメーションと美しい音楽が、プレイヤーを物語へと引き込む。さあ、あなたもヨーゼフと共に、忘れられない旅に出よう。
マシナリウムの魅力は、何と言ってもその独特な世界観にある。舞台となるのは、全てが金属でできた奇妙な街。そこには、様々なロボットたちが暮らしているが、彼らは皆、どこか人間臭い。街の風景も、細部まで丁寧に作り込まれており、見ているだけでも楽しい。吹き出しを使った演出も効果的で、言葉がなくてもキャラクターたちの感情が伝わってくる。この世界に一度足を踏み入れたら、きっとあなたも虜になるだろう。
本作のゲームシステムは、オーソドックスなポイント・アンド・クリック型アドベンチャーを踏襲しつつも、独自の工夫が凝らされている。特に注目すべきは、主人公ヨーゼフの伸縮機能だ。ヨーゼフは、自分の体を伸ばしたり縮めたりすることで、高い場所に手が届いたり、狭い隙間を通り抜けたりできる。この機能を駆使して、様々なパズルを解いていくのが、本作の醍醐味だ。また、ヒントシステムも充実しており、どうしても解けないパズルがあっても安心。ただし、ヒントは段階的に曖昧になっていくため、安易に頼りすぎると、かえって混乱してしまうかもしれない。
マシナリウムのグラフィックは、手描きアニメーションのような温かみのあるタッチが特徴的だ。細部まで丁寧に描き込まれた背景や、表情豊かなキャラクターたちの動きは、見ているだけで心が癒される。また、音楽も素晴らしい。Tomáš Dvořák氏によるサウンドトラックは、ゲームの世界観を見事に表現しており、プレイヤーをより深く物語へと没入させてくれる。美麗なグラフィックと心地よい音楽が、本作を忘れられない体験へと昇華させているのだ。
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