『ミラーズエッジ カタリスト』は、EA Digital Illusions CE(DICE)が開発し、エレクトロニック・アーツより発売された一人称視点のアクションアドベンチャーゲームです。本作は2008年に登場した『ミラーズエッジ』のリブート作品として位置付けられており、主人公フェイス・コナーズの過去と成長を描く構造で設計されています。舞台は複合企業が支配する架空都市「ガラスの街」であり、プレイヤーはランナーとして都市の高層構造物を駆け抜けながら、監視社会に抗う物語を体験します。

ゲームシステムは、パルクールを中心とした移動アクションに重点が置かれており、ジャンプ、壁走り、スライディング、ロープ移動など多彩な動作が統合されています。戦闘は銃器を排除し、近接格闘に特化した設計となっており、スピードとタイミングを重視した戦術が求められます。また、スキルツリーによる能力強化や、ガジェット「マグロープ」「ディスラプター」などの装備によって、探索範囲と攻略手段が拡張される構造です。

オープンワールド形式が採用されており、複数の地区に分かれた都市を自由に移動可能です。各地区にはメインミッション、サイドミッション、タイムアタック、収集要素などが配置されており、プレイヤーの行動によってフェイスの成長や都市の変化が反映されます。特に「グリッドリンク」と呼ばれる監視システムの存在が物語の鍵となっており、企業の陰謀と個人の自由を巡る対立が描かれています。

日本語版では、フェイス役に甲斐田裕子氏を起用した吹き替え音声が収録されており、登場人物の感情や関係性が明瞭に表現されています。発売当初はPS4およびXbox One向けに提供され、PC版は海外向けに展開されました。国内では発売日が変更されるなどの調整がありましたが、最終的に2016年6月9日に正式リリースされました。