『ヒーラーは二度死ぬ』は、2016年6月3日にメディアスケープ(Play,Doujin!プロジェクト)より配信されたPlayStation 4用ヒーリングストラテジーゲームであり、個人制作サークルPon Pon Gamesが開発した独創的なインディータイトルです。プレイヤーは新米プリーストとなり、モンスターの群れに囲まれたダンジョンの袋小路から脱出するため、前衛で戦う一人の騎士を魔法で支援し続ける過酷な戦いに挑みます。
本作の最大の特徴は、プレイヤー自身には攻撃手段が一切用意されていない点です。目前の敵をなぎ倒すのはあくまでNPCである騎士の役割であり、プレイヤーは傷ついた騎士の体力を回復させたり、身体能力を強化するバフをかけたりすることで、間接的に戦闘を勝利へ導く必要があります。
ダンジョン内は暗闇に包まれており、明かりとなる「松明」が燃え尽きるとゲームオーバーになってしまいます。限られた時間の中で、騎士の生命力と自身のマナ、そして松明の残量を同時に管理しなければならず、常にギリギリの判断を迫られる緊張感あふれるリソースマネジメントが体験されます。
敵の攻撃パターンや騎士の状態を見極め、最適な呪文を瞬時に選択する操作は、MMORPGにおけるヒーラー(回復役)の役割を極限まで煮詰めたようなプレイ感をもたらします。何度も全滅を繰り返しながら素材を集めて新たな魔法を習得し、少しずつ生存時間を延ばしていく、ストイックかつ中毒性の高いやり込み要素が提供されています。
本作は、日本の個人デベロッパーPon Pon Gamesによって開発された完全オリジナルのインディーゲームです。MMORPGなどのパーティプレイにおける「ヒーラー(回復役)」の面白さと責任感に焦点を当て、攻撃を行わず回復のみに専念するというユニークなコンセプトで構築されたタイトルとして展開されています。












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