『ニード・フォー・スピード』は、2015年11月12日にエレクトロニック・アーツより発売されたPlayStation 4およびXbox One用オープンワールド・レーシングゲームであり、20年以上の歴史を持つシリーズを原点回帰させ、新たなスタートを切ったリブート作品です。プレイヤーは夜の帳が下りた架空の湾岸都市「ベンチュラ・ベイ」を舞台に、無名のルーキーとしてストリートレースの世界に飛び込み、実在するカリスマたちに認められる伝説のドライバーを目指します。
本作の物語は、実写映像とゲームグラフィックがシームレスに融合した独自の演出で進行します。ガレージやストリートでの会話シーンは実際の俳優によって演じられており、プレイヤーの愛車が背景に違和感なく溶け込むことで、まるで自分がアンダーグラウンドなカーカルチャー映画の主人公になったかのような没入感が味わえます。
ゲームプレイにおいては、「スピード」「スタイル」「ビルド」「クルー」「アウトロー」という5つの異なるプレイスタイルが評価軸として採用されています。最高速を競うだけでなく、ドリフトの美しさやマシンの改造、仲間との連携、そして警察とのカーチェイスなど、プレイヤーが重視する走り方で名声を稼ぎ、ストーリーを進めることが可能です。
カスタマイズ要素はシリーズ屈指の深さを誇り、「ロケットバニー」や「RWB」といった実在するチューニングメーカーのパーツが多数収録されています。外見のドレスアップからハンドリングの細かな調整まで、徹底的にこだわり抜いた自分だけの一台で、夜明け前の高速道路や峠道を疾走する喜びが提供されています。
本作は、1994年から続くレースゲームの金字塔『ニード・フォー・スピード』シリーズのリブート(再始動)作品です。特に人気を博した『アンダーグラウンド』シリーズなどが持つ「夜のストリートレース」や「カスタマイズ文化」という要素を現代の技術で再定義し、サブタイトルを持たない原点回帰のタイトルとして再構成されています。












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