『シャドウ・オブ・モルドール』は、J.R.R.トールキンの「中つ国」を舞台にしたダークファンタジーアクションRPGです。プレイヤーは冥王サウロンの配下に家族を殺されたレンジャー「タリオン」となり、幽鬼の力を得て復讐の旅に出ます。ゲームはオープンワールド形式で展開され、広大なモルドールの地を自由に探索しながら、ウルク（強化型オーク）との戦闘や支配を通じて物語を進めていきます。

本作の最大の特徴は「ネメシスシステム」にあります。敵ウルクたちは個別に名前・性格・階級・弱点などが設定されており、プレイヤーの行動によって社会構造が変化します。例えば、敗北したウルクが昇進して隊長になる、支配したウルクが他の敵を暗殺するなど、動的な敵組織の変化がゲームプレイに影響を与えます。タリオンは剣・弓・幽鬼の力を駆使して戦い、敵を支配・尋問・処刑することで勢力図を操作することが可能です。

戦闘は『バットマン アーカム』シリーズに似たカウンター重視のシステムを採用しており、ステルス・遠距離攻撃・連続コンボなど多彩なアクションが展開されます。また、ルーンによる武器強化やアビリティ習得による成長要素も搭載されており、プレイヤーのスタイルに応じた育成が可能です。続編『シャドウ・オブ・ウォー』では、ネメシスシステムがさらに拡張され、軍団編成や拠点制圧などの要素が追加されています。