『スライムの野望』は、ファンタジー世界における最弱のモンスター「スライム」たちが、知恵と特殊能力を駆使して人間に逆襲するシミュレーションRPG。2016年06月15日にフライハイワークスからニンテンドー3DS(ダウンロード専用)で配信されました。その後、2017年12月28年には、グラフィックの調整や新ステージを追加したNintendo Switch版も配信されています。平和な森に土足で踏み入る人間たちに対し、物理攻撃では敵わないスライムたちが選んだ戦法は、相手の口から体内に侵入して肉体を支配する「乗っ取り」でした。プレイヤーはスライム軍団の指揮官となり、強力な騎士や魔法使いの体を奪いながら、人間軍を内側から崩壊させる下剋上の戦いに挑みます。

ゲームプレイは、クォータービュー(斜め見下ろし視点)のマップで行われるターン制タクティカルバトルです。味方ユニットであるスライムたちは非常に虚弱で、まともに戦えば一撃で倒されてしまいます。しかし、彼らは隣接する敵ユニットに対して「乗っ取る」アクションを行うことができ、成功すればその敵ユニットを自分の戦力として操作可能になります。乗っ取った剣士で敵の魔法使いを斬り伏せたり、奪ったアーチャーで遠距離から狙撃したりと、敵の戦力をそのまま利用するパズル的な戦略性が求められます。また、火・水・草の3属性による相性や、高低差によるダメージ補正も重要で、どのスライムで誰を乗っ取り、どう攻めるかという手順の構築が勝敗を分けます。

本作の独自性は、多種多様な能力を持つスライムたちと、レトロなドット絵で描かれるシビアなゲームバランスにあります。瞬間移動ができる「ワープスライム」、敵の装備を溶かして弱体化させる「メルメル」、分裂して手数を増やす「マゴノテ」など、個性的なスライムが登場し、状況に応じた使い分けが楽しめます。見た目はコミカルで可愛らしいですが、一歩間違えれば即全滅という骨太な難易度を誇り、圧倒的な戦力差を知略で覆すカタルシスを味わえる作品となっています。

開発元のアルタイルワークスは、日本のインディーゲーム開発サークルです。本作はスマートフォン向けアプリとしてリリースされ、その斬新なシステムとゲーム性が評価されてコンシューマー機へ移植されました。「最弱モンスターが知恵で勝つ」というコンセプトは、ライトノベルや漫画の人気ジャンルにも通じるものがあります。スライムが主役の物語に興味を持った方は、異世界転生ものの金字塔的作品を読むことで、スライムという存在の可能性をより楽しく妄想することができます。

転生したらスライムだった件 (コミック)

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