『メダロット ガールズミッション カブトVer.・クワガタVer.』は、2016年3月10日にロケットカンパニーから発売された3D対戦アクションゲームで、女性キャラクター同士のバトルと育成を軸に据えたシリーズ初のガールズスピンオフ作品です。

本作では、女子高生たちがメダロットを操り戦う「ガールズロボトル大会」が舞台となり、プレイヤーは新設校「アリカ学園」の転校生として、パートナーとなる少女と共に全国制覇を目指します。登場キャラクターは全員女性で、各校に所属する個性豊かなライバルたちとのバトルや交流を通じて、絆を深めていく構成となっています。

戦闘は2on2形式のリアルタイムアクションで進行し、プレイヤーは自機を直接操作しながら、CPU操作のバディと連携して戦います。部位破壊やチャージ、放熱といったシリーズ伝統の要素に加え、「バディスキル」や「フィニッシュ演出」などの新要素が導入され、爽快感と戦略性が両立されています。カスタマイズ面では、頭部・両腕・脚部のパーツとメダルを自由に組み合わせることで、性能や操作感が大きく変化します。

バージョンごとに登場キャラクターやストーリーが異なり、『カブトVer.』では「アリカ学園」視点、『クワガタVer.』では「セントナイン学園」視点で物語が展開されます。演出面では、アニメ調のカットインやボイス演出、衣装破損演出などが導入されており、シリーズの中でも異色の方向性を持つ作品として話題を呼びました。

本作は、1997年にゲームボーイで第1作が発売された『メダロット』シリーズを原作としています。原作はロボット同士のカスタマイズバトルを軸に、アニメ・漫画・玩具など多方面に展開され、長年にわたり多くのファンを獲得してきました。

『メダロット ガールズミッション』はそのスピンオフ作品として、女性キャラクターに特化した構成とアクション性を前面に押し出し、従来のRPG路線とは異なる新たな方向性を提示したタイトルです。

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