『モンスターストライク』は、スマートフォンで爆発的なヒットを記録した「ひっぱりハンティングRPG」を、物語性のある家庭用ゲームとして再構築したアクションRPGです。ニンテンドー3DS版は2015年12月17日にミクシィから発売されました。単なるアプリの移植ではなく、Webアニメ版『モンスターストライク』の世界観をベースにした完全オリジナルのストーリーモードが搭載されており、プレイヤーは主人公の「焔レン」となって、仲間と共にモンスター絡みの事件を解決していく学園ジュブナイルRPGとして楽しめます。
ゲームの根幹となるバトルシステムはアプリ版を踏襲しており、画面内のモンスターをタッチペンやスライドパッドで引っ張って弾き、敵にぶつけてダメージを与えるという直感的なルールです。3DS版独自の特徴として、3Dフィールドで描かれた渋谷の街を自由に歩き回る探索パートが存在し、会話やクエスト受注を通じて物語が進行します。また、アプリ版で課金必須の「ガチャ」は、ゲーム内で手に入るメダルを使って回す形式に変更されており、課金を気にせず何度でもガチャを引いてレアモンスターを収集できる仕様は、子供から大人まで幅広い層に歓迎されました。
アプリ版の爽快感を携帯ゲーム機で再現しようとした意欲作ですが、ハードウェアの性能差による処理落ちや、ロード時間の長さといった技術的な課題も浮き彫りになりました。特に友情コンボやストライクショットの演出が重なる終盤では、ゲームの動作が目に見えて遅くなることがあり、スマートフォンの快適なレスポンスに慣れたプレイヤーにはストレスとなる場面もあります。それでも、課金なしでガチャを引き放題という「夢のような体験」や、ネット接続不要で完結するローカルな遊び心地は、本作ならではの強みとして評価されています。
指で弾いて駒をぶつけ合うゲームプレイは、古くからあるボードゲーム「カロム(キャロム)」そのものです。おはじきとビリヤードを組み合わせたようなこの伝統遊戯は、物理演算に頼らず、プレイヤー自身の指先の感覚と力加減でパックを弾くアナログな「ひっぱりハンティング」であり、画面の中とは違う物理的な衝突音と爽快感を体験させてくれます。













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