1991年4月26日にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト『ラグランジュポイント』は、SFの世界観を舞台としたコンピュータRPGです。本作は、単なるゲームソフトとしてだけでなく、雑誌『ファミリーコンピュータMagazine』の100号記念企画「芸夢工房」という、読者参加型のプロジェクトから生まれたという背景を持っています。
『ラグランジュポイント』の特徴としてまず挙げられるのは、ROMカセットに専用音源チップ「VRC VII」を搭載し、ファミリーコンピュータの性能を最大限に引き出し、FM音源による豊かなサウンドを実現している点です。当時のゲーム音楽の表現力を大きく向上させる試みでした。また、キャラクターデザインは漫画家の細野不二彦氏が担当し、魅力的なキャラクターたちがゲームの世界を彩ります。
ゲームシステムにおいては、セーブファイルが2つ用意されているため、万が一の事態に備えることができます。MAPの移動は、基本的に乗り物をレンタルして行うという点が特徴的です。戦闘システムは、味方側が最大4人、敵側が最大6人まで参加する形式で、敵のHPは6分割の目盛で表示されます。登場人物の種族は、人間、サイボーグ、ロボットの3種類が存在し、各街に設置された「ターミナル」へ行くことで、報奨金を受け取ることができます。敵の種類は、クリーチャーとミュータントの2種類に大別されます。
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