1991年にファミリーコンピュータで発売された『シャドウブレイン』は、ポニーキャニオンが開発した擬似3D空間探索型ロールプレイングゲームです。プレイヤーは主人公ジュンとなり、父ルドガー博士を追って100年後の未来、西暦2090年の電脳都市レムリアを舞台に冒険を繰り広げます。
物語は、天才的な電子工学博士であるルドガーが開発した人工知能プログラムから始まります。人工知能は姿を消し、代わりに少女レイラがジュンのパソコンに現れメッセージを残します。その後、ルドガーは「物質を電気信号に変換して時空を移動する」研究を完成させ、自ら実験体となります。父を追うジュンは、荒廃した未来都市レムリアへとタイムスリップ。大地殻変動によって荒廃し、人間、ロボット、ミュータントが抗争を繰り広げる混沌とした世界で、ルドガーからのメッセージに従いV.D.S.を受け取り、父を探す旅に出ます。
個性的なキャラクターも魅力です。主人公のジュンは、父ルドガー博士の助言を受けつつ教育型AIを創り上げました。父ルドガーは、卓越した電子工学技術を有していたがために異端視され、時空移動の研究に没頭していました。コンピュータの中に現れる少女レイラは「デジタルヴィーナス」と呼ばれ、オンライントークでのIDは「SOS1999」です。各地で暗躍する「黒い装甲服を来た男」ブライスや、ガバメントタウンのバーチャル空間で出会う謎の存在ガイダなど、物語を彩るキャラクターたちが登場します。
2011年には、ケイブが開発したXbox360用アドベンチャーゲーム『インスタントブレイン』が発売されています。CERO C(15才以上対象)のレーティングを受けており、コピーライトは©2011 Cave CO. LTDとなっています。
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