『禁忌のマグナ』、2014年10月2日にマーベラスから発売されたニンテンドー3DS対応のシミュレーションロールプレイングゲーム。宿屋の主人として精霊たちと共同生活を送りながら、アクション要素を取り入れた戦略バトルで世界の謎に挑む、新感覚のファンタジー作品となっています。
本作は、『ルーンファクトリー』シリーズを手掛けたはしもとよしふみ氏をはじめとするスタッフが集結して制作された完全新作タイトルです。物語の主人公ルクスは、代々続く宿屋「ファミーユ」を経営していますが、閑古鳥が鳴く状態で廃業の危機に瀕していました。そんなある日、彼はクリスタルに封印されていた少女・シャルロッテと出会います。彼女は強大な力を持つ「精霊」であり、記憶を失っていました。プレイヤーはルクスとなり、次々と現れる個性的な精霊たちを宿屋のメイドとして雇い入れ、彼女たちとの絆を深めながら、精霊を巡る過酷な運命に立ち向かいます。
戦闘パートでは、シミュレーションRPGにアクション性を融合させた独自の「CLT(Connect Lead Time)システム」が採用されています。敵味方の行動順が可視化されたターン制でありながら、攻撃時にはアクションゲームのようにキャラクターを操作し、技の範囲に敵を巻き込んで一網打尽にする爽快感が味わえます。特に、敵を吹き飛ばして他の敵にぶつける「ボウリング」のようなギミックが特徴で、位置取りとタイミングが勝敗を分ける戦略的なバトルが楽しめます。
宿屋でのほのぼのとした日常パート「メイドイン」では、精霊たちとの会話やイベントを通じて信頼関係を築くことができます。この信頼度は「ETR(Emotional TRust)システム」として戦闘能力に直結しており、日々のコミュニケーションが攻略の鍵となります。近衛乙嗣氏による愛らしいキャラクターデザインと、シリアスな世界観が同居した、やり込みがいのある一作です。
本作は、マーベラスが開発した完全オリジナル作品です。プロデューサーのはしもとよしふみ氏を中心に、『ルーンファクトリー』シリーズの制作スタッフが再集結し、シミュレーションRPGの新たな可能性を模索して作られました。宿屋経営と冒険、そしてヒロインたちとの交流という要素は、同スタッフの得意とする「生活感のあるファンタジー」の系譜を受け継いでいます。












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