『超人ウルトラベースボール アクションカードバトル』は、2014年3月31日にカルチャーブレーンからニンテンドー3DS向けに発売された、シリーズ約17年ぶりの復活作です。ただし、従来のアクション野球とは異なり、本作はカードバトル形式で展開される異色の作品となっています。
ゲームは、打者と投手がそれぞれ5枚のカードから1枚を選び、狙うコースを指定して勝負するというシンプルな構成です。カードには「ストレート」「スローボール」「変化球」などの通常技に加え、「雷神打法」「メテオボール」「ドラゴンバズーカ」などのウルトラ技が存在し、これらを駆使して試合を有利に進めます。守備はフルオートで、操作は基本的にカード選択と見送りのみ。アクション要素は一切排除されています。
モードは「ストーリーモード」「フリー対戦」「通信対戦」「ミッション」「エディット」「記録」の6種類。ストーリーでは、ウルトラ野球少年・輝竜が世界大会「ワールドウルトラベースボールカップ」に挑むという王道展開が描かれますが、試合の多くがダイジェストで省略されるなど、演出面にはやや物足りなさもあります。
演出やグラフィックはファミコン〜スーファミ時代を思わせるレトロ調で、ウルトラ技の演出もシュールな味わいがあり、ある意味で“味のある”作品です。ただし、カードの引き運に左右されやすく、ゲーム性の奥深さやテンポには課題があるとの評価も見られます。
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