『ディズニー エピックミッキー:ミッキーのふしぎな冒険』は、2013年9月26日にスパイク・チュンソフトよりニンテンドー3DS向けに発売された2D横スクロールアクションゲーム。本作は、3Dアクションであった『エピックミッキー』シリーズの世界観をベースにしつつ、古典的なドット絵スタイルの横スクロールアクションと、タッチペンによるお絵かきギミックを融合させた姉妹作として制作されました。開発はDreamRiftが担当し、1990年にメガドライブで発売された名作『アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険』へのオマージュが随所に散りばめられています。
物語の舞台は、忘れられたキャラクターたちが住む世界「ウェイスト・ランド」に突如現れた「ふしぎなお城」。かつてミニーマウスをさらった魔女ミズベルが復活し、様々なディズニーキャラクターたちをお城に閉じ込めてしまいます。プレイヤーはミッキーとなり、魔法の筆を手に城内を探索し、さらわれたトゥーンたちを救出して彼らの住む要塞を拠点として発展させていくことになります。
ゲームプレイの鍵となるのは、下画面を使用したペイントとイレーサーの操作です。上画面のアクションパートで見つけたシルエットに対し、下画面で形をなぞって実体化させたり、逆に邪魔な障害物を消したりして道を開きます。また、救出したキャラクターを召喚して力を借りる要素や、緻密に描かれたドット絵アニメーションが特徴であり、往年のファンには懐かしく、新しいプレイヤーには新鮮なディズニーアクションの醍醐味が提供されています。
本作のゲームデザインのベースとなっているのは、1990年にセガよりメガドライブ用ソフトとして発売された『アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険(Castle of Illusion)』です。ディズニーのキャラクターゲームとして金字塔的な評価を受けている作品であり、美しいグラフィックや軽快な操作性、そして「お城の部屋ごとに異なる世界が広がる」という構成が本作にも強く影響を与えています。『エピックミッキー』の派生作品でありながら、実質的にはこの『ふしぎのお城大冒険』の精神的続編として位置づけられています。












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