『砕魂 〜さいたま〜』は、上下2つの画面に広がる並行世界を瞬時に入れ替えながら進む、高難易度なSFアクションゲーム。2013年03月27日にサイバーフロントからニンテンドー3DS(ダウンロード専用)で配信されました。本作は、オーストラリアのEndgame Studiosが開発した『Fractured Soul』の日本語ローカライズ版です。タイトルは原題の直訳「砕けた(Fractured)魂(Soul)」に由来するもので、埼玉県とは関係がありません。プレイヤーは記憶を失ったクローン兵士「被検体88番」となり、崩壊する宇宙ステーションからの脱出を目指して、危険なトラップが満載のステージを駆け抜けます。

ゲームプレイは、上画面と下画面に表示される「実体」と「影」の二つの世界を同時に認識し、L/Rボタンで操作キャラクターの存在を切り替える独自のシステムを採用しています。例えば、上画面では足場がなくとも下画面には床があったり、逆に下画面は炎で塞がれていても上画面は安全だったりと、二つの世界は地形やギミックが異なります。プレイヤーは瞬時の判断で画面を行き来し、敵の攻撃や即死トラップを回避しながら進みます。ステージにはシューティングパートや水中エリアなども用意されており、ギミックの多様性がプレイヤーを飽きさせません。

本作の特徴は、死んで覚えることを前提とした「死にゲー」バランスと、それを支える快適なリトライ性です。チェックポイントが細かく設定されており、ミスをしても即座に再開できるため、ストレスなく試行錯誤を繰り返すことが可能です。クリアタイムや隠しアイテムの収集による評価システムもあり、最速クリアを目指すストイックなやり込み要素も充実しています。2画面というハードの特性を極限まで活かした、パズル的な思考と反射神経の両方が試される硬派なアクションゲームとして完成されています。

開発元のEndgame Studiosは、オーストラリアを拠点とするデベロッパーです。本作は海外で数々の賞を受賞するなど高い評価を得ており、日本版のローカライズはサイバーフロントが担当しました(2014年の同社解散に伴い配信終了)。2画面を使ったアクションというDS/3DSならではのギミックを突き詰めた作品であり、その独自性は今なお色褪せません。SF的な脱出劇やクローン兵士という設定に興味を持った方は、映画『アイランド』や『月に囚われた男』などを鑑賞することで、シリアスなSF世界観への没入感をより深めることができます。

月に囚われた男 (Blu-ray)

駿河屋あんしん&らくらく買取