『銀星囲碁3D』は、立体的な視覚効果と強力な思考エンジンを搭載した囲碁シミュレーション。2011年11月22日にシルバースタージャパンからニンテンドー3DSで配信されました。
本作の最大の特徴は、ニンテンドー3DSの裸眼立体視機能を活かした盤面描写にあります。奥行きのある3D映像により、あたかも目の前に本物の碁盤があるかのような臨場感で対局を楽しむことが可能です。駒の質感や盤面の反射なども細やかに表現されており、従来の平面的な表示とは一線を画す視覚的なリアリティが追求されています。
対局AIには、数々のコンピュータ囲碁大会で優勝実績を持つ「銀星囲碁」のエンジンを採用しています。思考レベルは「入門」「初級」「中級」「上級」「最上級」の5段階から選択可能です。ルールを覚えたばかりの初心者から、プロ級の読みを求める熟練者まで、幅広いプレイヤーの棋力に合わせた適切な対戦相手として機能します。
携帯機での操作性を高めるための独自機能も充実しています。画面をタッチした際にその周辺を拡大表示する「ズーム機能」や、カーソル位置を正確に把握するための「補助線表示」を搭載。さらに、同じ場所を二度タッチすることで着手を確定させる「2タッチ入力」を採用しており、意図しない場所への誤入力を防ぐための細やかな配慮がなされています。
対局を支援するシステムとして、次に打つべき場所を提示する「ヒント機能」や、定石を画面上に表示する「定石表示機能」を備えています。盤上の勢力圏を可視化する「リアルタイム地合表示」も利用でき、対局の流れを客観的に把握しながら実戦を通じて技術を磨くことができます。棋譜の保存機能は最大25局まで対応しており、自身の打ち筋を後から振り返って検討する用途にも適しています。
『銀星囲碁3D』は、1990年代よりPCおよび家庭用機で展開されている「銀星囲碁」シリーズのタイトルです。プロ棋士の思考をデジタルで再現することに特化した、シルバースタージャパンの看板タイトルの一つです。













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