『GUNDAM THE 3D BATTLE』は、2011年3月24日にバンダイナムコゲームスからニンテンドー3DS向けに発売された3Dアクションシューティングゲームで、開発はアートディンクが担当しました。『ガンダムバトルユニバース』や『アサルトサヴァイブ』の流れを汲む作品ですが、シリーズ名を冠しておらず、独立したタイトルとして扱われています。
本作は、3DSの立体視機能を活かした初のガンダムゲームとして開発され、プレイヤーはオリジナルパイロットを作成し、『機動戦士ガンダム』『Ζガンダム』『逆襲のシャア』の劇場版三部作をベースにしたミッションを攻略していきます。さらに、『機動戦士ガンダムUC』からユニコーンガンダムとシナンジュがゲスト参戦しており、OVAの演出を意識したカメラワークやSP攻撃も実装されています。
戦闘はTPS視点のリアルタイムアクションで、ロックオン、射撃、格闘、ブースト、SP攻撃といった基本操作に加え、機体ごとの武装切替や変形、サブフライトシステムへの搭乗なども可能です。格闘攻撃は従来作よりも強化されており、範囲・威力ともに高く、敵を吹き飛ばす爽快感が重視されています。また、すれちがい通信によって他プレイヤーの育成データを受け取り、疑似対戦する機能も搭載されています。
ただし、開発期間の短さからか、登場機体は約70種と少なく、外伝作品や『ΖΖ』『閃光のハサウェイ』などは未収録です。また、協力・対戦プレイは非対応で、1人用モードに特化した構成となっています。SP攻撃の弱体化やミッション構成の単調さ、UIの簡素さなども指摘されており、シリーズ経験者には物足りなさを感じさせる部分もあります。
それでも、3DS初期における立体視対応のガンダムアクションとして、奥行きのある戦場表現やギャラリーモードでの3D鑑賞機能など、携帯機ならではの魅力も備えています。とくにユニコーンのデストロイモード演出や、Hi-νガンダムの登場など、ファン向けの演出には力が入っています。
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