『ホワイトライオン伝説 ピラミッドの彼方に』は、コトブキシステム(旧KEMCO)から1989年7月14日に発売されたファミリーコンピュータ用ゲームです。本作は、当時のRPGとしては珍しい多人数パーティーシステムや、敵を「殺さず」に戦闘を行うシステムなど、意欲的な試みが数多く盛り込まれています。開発コンセプトは「様々な新機軸を詰め込めるだけ詰め込もう」というもので、その言葉通り、従来のRPGの枠にとらわれない、独自のゲーム体験を提供することを目指しました。

ゲームの進行において重要な要素となるのが、主人公のレベルに相当する「きぼう」の数値です。「きぼう」を上げることで、「ゆうき」や「ゆめ」といった他の能力値も上昇し、同時に体力も全回復するというシステムが採用されています。ゲームの舞台は主に「夢の世界」であり、幻想的な世界観が特徴です。妖精たちが暮らす泉では、体力の回復やゲームのセーブを行うことができます。

また、主人公には一般的なRPGにみられる力や守備力といったステータスの概念が存在しません。武器に相当するものは、戦闘中にダメージを与えるための消費アイテムとして扱われます。