ファミリーコンピュータ向けに発売されたロールプレイングゲームは、従来の戦闘システムを大胆に刷新し、独特なゲーム体験を提供します。本作の最大の特徴は、敵との戦いが「営業」という行為に置き換えられている点です。

戦闘においてプレイヤーは、敵を直接攻撃するのではなく、「よいしょ」や「たえる」といったコマンドを駆使して、相手をファンにすることを目指します。このユニークなシステムは、単なる力押しではない、戦略的なアプローチをプレイヤーに要求します。

さらに、本作には「まほう」の概念も存在しますが、これは特定のキャラクター、すなわちマネージャーのみが使用可能です。魔法の種類や効果については明らかにされていませんが、ゲームプレイに深みを与える要素として期待できます。

プレイヤーが率いるチャイルズのメンバーには、「フマンド」(不満度)というパラメータが設定されています。メンバーの不満度を管理し、良好な状態を維持することも、ゲームを進める上で重要な要素となります。また、移動中には「にょうい」(尿意)を催す場合があるという、ユニークな設定も盛り込まれています。

ゲームの最終目標は、コンサートで観衆を魅了することです。そのため、プレイヤーは「トーク」「もちうた」「コント」といった様々な手段を駆使し、観客のウケを狙う必要があります。特に「もちうた」を習得した状態で「びっくらレコード」に行くと、印税を受け取ることができるという、ユニークなシステムも用意されています。