1989年4月18日にナムコから発売された『マインドシーカー』は、ファミコンという身近なツールを通じて超能力を開発するという、異色のテーマを扱ったコマンド選択式アドベンチャーゲームです。企画は鈴木浩司氏、プロデューサーは『パックマン』の生みの親として知られる岩谷徹氏が担当し、超能力者の清田益章氏が監修を務めました。開発当初のタイトルは『超能力ピープル』でした。

ゲームは大きく分けて2つのパートで構成されています。前半は、サイキックスクールを舞台に、清田氏の指示のもとで基本トレーニングと卒業試験に挑むパートです。後半は、サイキックシティーを探索し、様々なイベントを通じてエスパー能力を磨いていくパートとなります。

トレーニング、卒業試験、そしてサイキックシティーで発生する各種イベントは、「透視」「念力」「予知」という3種類のミニゲームで表現されます。ゲーム後半のサイキックシティーでのみ、「サイレベル」と「サイポイント」という2つのパラメータが登場し、プレイヤーの超能力開発の進捗を管理する要素として機能します。