『スーパーヒーロージェネレーション』は、2014年10月23日にバンダイナムコゲームスからPlayStation 3およびPlayStation Vita向けに発売されたシミュレーションRPGで、開発はトムクリエイトが担当しました。本作は『コンパチヒーローシリーズ』の一作であり、ガンダム・仮面ライダー・ウルトラマンという3大ヒーローが共演するクロスオーバー作品です。ジャンルとしては『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズをベースにしたターン制ストラテジーで、戦闘演出やスキルシステムなどもGジェネに近い構成となっています。

プレイヤーは、異世界「ラーティア」を救うために旅立ったオリジナルキャラクター「アルフロディ・セオ」と共に、各ヒーロー世界を巡りながら仲間を集め、敵勢力「ムサボルデス」と戦っていきます。戦闘はマス目上で展開され、ユニットごとに異なる必殺技やスキルを駆使して敵を撃破していく形式で、テンションゲージやチャンスステップ、ヒーローアシストなどの独自要素も実装されています。

登場作品は『機動戦士ガンダムUC』『SEED』『00』『F91』『逆襲のシャア』などの宇宙世紀・アナザー系に加え、『仮面ライダーW』『オーズ』『フォーゼ』『ウィザード』『電王』『BLACK RX』、そして『ウルトラマン』『セブン』『ティガ』『メビウス』『ゼロ』『ギンガ』など、平成・昭和を問わず幅広く網羅されています。各キャラクターには原作再現の必殺技やボイス演出が用意されており、たとえばティガはマルチ・パワー・スカイの3タイプにチェンジ可能、仮面ライダーWはフォームチェンジを伴う演出が挿入されるなど、ファン向けの演出が充実しています。

一方で、原作再現を優先した結果、クロスオーバー要素が薄く、各作品のストーリーが独立して進行する構成となっており、スパロボ的な混成世界を期待したプレイヤーからは賛否が分かれました。また、戦闘演出の長さやテンポの悪さ、ボイスの再生仕様、キャラ格差なども指摘されることがありますが、演出面の完成度や特撮俳優の本人出演率の高さはシリーズ屈指とされています。