『魔都紅色幽撃隊』は、2014年にアークシステムワークスからPlayStation 3およびPlayStation Vita向けに発売された學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャーRPGです。

本作は、『東京魔人學園伝奇』シリーズなどを手がけた今井秋芳監督によるオリジナル作品で、現代の東京を舞台に、霊的存在と戦う高校生たちの青春と葛藤を描いています。プレイヤーは転校生として暮綯學園にやってきた主人公となり、オカルト出版社「夕隙社」の一員として、怪異事件の調査と除霊活動に参加します。

物語は全13話構成で、各話はアドベンチャーパートとバトルパートに分かれて進行。プレイヤーの選択によって登場人物との関係性が変化し、物語の深度も変わっていきます。特に「五感入力システム」が特徴的で、感情(友・悲・怒・悩・愛)と五感(味・嗅・聴・視・触)を組み合わせて主人公の反応を決定することで、イベントの展開やキャラクターの好感度に影響を与えます。

バトルは「行動予測バトル」と呼ばれる独自のシステムを採用しており、敵味方が同時に移動した後、素早さ順に行動する形式。霊的存在との戦いでは、探知デバイス「ヴィジャパット」を用いて敵の位置を把握し、罠やアイテムを駆使して除霊を成功させる必要があります。力押しではなく、情報と予測による戦術が求められる設計です。