『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』は、2012年4月5日にアーケードで稼働を開始し、2014年1月30日にPlayStation 3向けに移植された2on2形式のチームバトルアクションゲームで、開発はバンダイナムコゲームスとバイキングが共同で担当しました。『ガンダムVS.シリーズ』第10作にあたり、前作『EXTREME VS.』のシステムを継承しつつ、機体数・演出・システムのすべてを拡張した“極限進化”を掲げた作品です。
本作の最大の特徴は、全機体に「バーストアタック」が実装された点にあります。これは、エクストリームゲージを溜めて発動する「エクストリームバースト」中に使用可能な超必殺技で、機体ごとに異なる演出と効果を持ち、逆転の切り札として機能します。また、バーストは「アサルト(攻撃特化)」と「ブラスト(支援・回避特化)」の2タイプから選択可能で、戦術の幅が大きく広がりました。
登場機体はシリーズ最多を誇り、アーケード版・PS3版を通じて150機以上がプレイアブル化されています。『機動戦士ガンダム』から『ガンダムUC』『クロスボーン』『SEED ASTRAY』『00V』『EXA』など、TV・OVA・劇場・外伝・漫画作品まで幅広く網羅されており、DLCによって『ペーネロペー』『ノーベルガンダム』『アヴァランチエクシア』なども追加されました。
PS3版では、アーケードモードのオンライン協力プレイや、トライアルミッション、カスタマイズ要素、称号・ナビ・BGM変更などの要素が実装され、1人でも長く遊べる構成となっています。また、バナパスポートやAimeカードに対応した戦績保存機能もあり、アーケードとの連動性も強化されていました。
演出面では、機体ごとのカットイン、専用BGM、原作再現のセリフ演出などが充実しており、たとえば『SEED DESTINY』のデスティニーガンダムは「フルバースト」演出を、『クロスボーン』のX1フルクロスは「ABCマント展開」などを再現しています。一方で、機体バランスの偏りや、DLCの価格設定、オンラインマッチングの仕様などに対する批判もありましたが、シリーズの中でも特に“機体数と演出の充実度”において高い評価を受けた作品です。
コメントを追加