『ルートダブル -Before Crime * After Days- Xtend edition』は、2013年10月24日にイエティからPlayStation 3向けに発売されたSFサスペンスアドベンチャーゲームで、Xbox 360およびPCで展開された『ルートダブル』の移植・拡張版です。プレイヤーは記憶喪失のレスキュー隊員と高校生の2人の視点を切り替えながら、原子力研究施設で発生した事故の真相に迫っていきます。
本作は、極限状況下での人間関係や心理描写を重視した群像劇形式の物語が特徴です。プレイヤーは「渡瀬ルート(√After)」と「夏彦ルート(√Before)」を交互に進めることで、事件の全貌に近づいていきます。選択肢の代わりに「Senses Sympathy System(SSS)」と呼ばれる感情入力システムが導入されており、登場人物への信頼度や感情の強さを数値で設定することで物語が分岐します。
PS3版では、オリジナル版に比べて「Xtendルート」および「Extend Episode」などの追加シナリオが収録されており、物語の補完やキャラクターの掘り下げが行われています。追加エンディングも2種類用意されており、無印版のグッドエンドの裏側やif的な展開が描かれています。ただし、これらの追加要素は本編の核心に大きく関わるものではなく、あくまで補足的な内容にとどまっています。
また、PS Vita版も同時期に発売されており、タッチ操作に対応したインターフェースが採用されています。いずれのバージョンも、既読スキップやシーンジャンプ機能など、快適なプレイを支援する機能が充実しています。TIPS(用語解説)も多数収録されており、物語世界の理解を深める手助けとなっています。
原作は、2012年6月14日にRegistaよりXbox 360向けに発売された『ルートダブル -Before Crime * After Days-』です。原作シナリオは月島総記が手がけ、極限状況下の人間ドラマとSF要素を融合させた重厚な物語が展開されます。後にPC版、PS3版、PS Vita版、Nintendo Switch版などへと移植され、英語版もリリースされるなど、国内外で高い評価を受けています。













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