『英雄伝説 閃の軌跡』およびそのバージョンアップ版『英雄伝説 閃の軌跡I：改 -Thors Military Academy 1204-』は、日本ファルコムが展開する「軌跡」シリーズの第1作で、エレボニア帝国を舞台に士官学院の若者たちが国家の対立に巻き込まれていくストーリーRPGです。PS3／Vita版を原点とし、PS4版では高画質化や高速スキップ機能を追加した改良版が登場し、2021年にはClouded Leopard EntertainmentよりNintendo Switch版も発売されました。

プレイヤーは主人公リィン・シュバルツァーとして、名門トールズ士官学院に新設された特科クラス《VII組》の一員となり、学院生活と各地での実地研修を通じて仲間との絆を深めながら、帝国を揺るがす政治的対立や陰謀に立ち向かいます。戦闘はコマンド選択式で、戦術リンクやクラフト、Sクラフトなどを駆使して戦略的に展開されます。物語は章仕立てで進行し、選択肢や絆イベントによってキャラクター同士の関係性が変化していきます。

バージョンアップ版『英雄伝説 閃の軌跡I：改 -Thors Military Academy 1204-』では、60fps対応や4K解像度への最適化、BGMの高音質化が施され、イベント・フィールド・戦闘の各場面で2〜4倍速の「高速スキップモード」が追加されています。さらに、PS3／Vita版のセーブデータ引き継ぎや、PS4『閃の軌跡III』との連動特典、DLC衣装・アクセサリの初期収録など、シリーズファンに向けた要素も多数盛り込まれています。Switch版も同様の改良を施した移植版として展開され、より幅広い環境でプレイ可能となっています。

『英雄伝説 閃の軌跡』は2013年に日本ファルコムが発売したRPGで、エレボニア帝国を舞台に士官学院の若者たちが国家の対立に巻き込まれていく物語です。シリーズ第1作として、以降の『閃II』『閃III』『閃IV』へと続く長編構成の起点となっています。