『WRC 3 FIA World Rally Championship』は、FIA(国際自動車連盟)公認のもと、2012年シーズンの世界ラリー選手権を完全再現したラリーレーシングゲーム。2013年01月31日にサイバーフロントからPlayStation 3、Xbox 360、PlayStation Vitaで同時発売されました。開発を担当したイタリアのMilestone社が独自に開発した新ゲームエンジン「Spikengine」を初めて採用し、グラフィック表現や物理演算処理を一新した新生WRCシリーズの第1弾です。プレイヤーはセバスチャン・ローブなどの実在するトップドライバーとなり、モンテカルロやスウェーデンといった世界各地の過酷なコースで、0.1秒を削る極限のタイムアタックに挑みます。
ゲームプレイは、実際のラリー競技と同様に単独でコースを走行し、区間タイムや合計タイムを競うスタイルが基本です。メインとなる「ロード・トゥ・グローリー」モードでは、プレイヤーは新人ドライバーとしてキャリアをスタートさせ、レースで好成績を収めて名声を高め、上位チームへの移籍や高性能なマシンの獲得を目指します。本作からシリーズ初となる「天候システム」が導入され、晴天だけでなく雨や雪といった気象条件が路面状況(グリップ力)にリアルタイムで影響を与えるため、環境に合わせたドライビングテクニックやタイヤ選択といった戦略的な判断が求められます。
本作の独自性は、新エンジンによって飛躍的に向上したビジュアルリアリティと、幅広い層が楽しめる調整機能にあります。マシンのモデリングや光の反射、土煙の表現などがフォトリアルに描かれている一方で、走行中にミスをしても時間を巻き戻してやり直せる「リワインド機能」や、ブレーキやハンドリングを補助するアシスト機能が充実しており、ラリーゲーム初心者でも手軽に豪快なドリフト走行を楽しめるよう配慮されています。
開発元のMilestoneは、モータースポーツゲームの老舗として知られています。WRCはサーキットレースとは異なり、自然の公道を舞台にした予測不能な展開が魅力です。本作で描かれた2012年シーズンは、絶対王者セバスチャン・ローブが最後のフル参戦を行い、9連覇という偉業を成し遂げた歴史的な年でもあります。当時の熱狂やラリーカーの進化に興味を持った方は、シーズンの総集編DVDや、ラリーの歴史を網羅した書籍などを参照することで、モータースポーツの奥深さをより深く理解することができます。













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