「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2013」は、進化を続けるウイイレシリーズの一作だ。本作では、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグに加え、AFCチャンピオンズリーグが新たに搭載され、クラブサッカーの頂点を決める戦いをよりリアルに体験できるようになった。特に「蒼き侍の挑戦」バージョンでは、シリーズ初となるJリーグが収録され、日本のサッカーファンにとっては待望の作品となった。取り壊しが決定していた国立競技場が収録されている点も、ファンにとっては嬉しいポイントだろう。物理演算エンジンにHavokを採用し、選手の動きやボールの挙動がより自然になったのも見逃せない。スタジアムの演出も強化され、コレオグラフィーなどが追加され、臨場感あふれる試合が楽しめる。まさに、サッカーゲームの新たな地平を切り開いた作品と言えるだろう。
特徴的なシステム
本作では、細部にまでこだわったゲームシステムが特徴だ。例えば、3rd、4thユニフォームが選択可能になったことで、より多様なチームカスタマイズが楽しめるようになった。トレーニングモードも刷新され、ゲームウェアを着ての練習が可能になった。また、リーガ・エスパニョーラの全クラブのスタジアム収録はなくなったものの、実名スタジアムが多数収録されており、臨場感あふれる試合が楽しめる。さらに、「蒼き侍の挑戦」バージョンでは、独自の「ジャパンチャレンジ」モードが追加され、日本代表を率いて世界に挑むという、特別な体験ができる。これらの要素が組み合わさり、奥深いゲームプレイを実現している。
時代を彩ったグラフィックとサウンド
本作は、Fox Engineを改良したエンジンを搭載し、グラフィック面でも大きな進化を遂げた。選手の表情や汗、ユニフォームの汚れまでリアルに再現され、まるで本物のサッカーを見ているかのような感覚を味わえる。スタジアムの演出も強化され、発炎筒やコレオグラフィーなどが追加され、臨場感あふれる試合が楽しめる。サウンド面では、「Carnaval de Paris」や「Guajira Guantanamera」といった、ゲームを盛り上げる楽曲が多数収録されている。実況にはジョン・カビラ氏、解説には北澤豪氏、名波浩氏が起用され、熱い試合をさらに盛り上げてくれる。
コメントを追加