『ビヨンド ザ フューチャー フィックス ザ タイム アロー』は、砂漠の街から始まる世界救済の旅を運命を導く選択で描くファンタジーアドベンチャー。2011年12月8日に5pb.からPlayStation 3およびPlayStation Portableで発売されました。神殿の奥深くで発見された記憶喪失の少女・リリスが、手にした「刻の矢(タイムアロー)」を巡り、世界の破滅を止めるための過酷な旅路へと赴く物語。
主人公のリリスは自身の正体を知らぬまま、六人の護衛候補生と共に広大な大陸を横断します。複数の国家の思惑や古代の伝説が絡み合う中、彼女の決断がリリス自身の未来と世界の存亡を左右。神殿や雪山といった異国情緒溢れるロケーションを背景に、種族間の抗争や陰謀へ立ち向かう重厚なサスペンスを辿ります。
キャラクターデザインをヒューネックスが担当し、中世ヨーロッパを彷彿とさせる緻密な背景美術がファンタジーの世界観を補完。梶裕貴、神谷浩史、鈴村健一、鳥海浩輔といった実力派声優陣によるフルボイスを搭載しています。ドラマチックな劇伴音楽が、過酷な戦場や少女の心理描写を音響面から支えます。
物語の分岐は、道中の会話や特定の行動における選択に委ねられます。神殿の深層で交わされる対話や、刻の矢の力を解放するタイミングといった一瞬の判断が、仲間の生死や結末へ直接介入。乙女向けタイトルとしては異色の、魔法や剣劇が飛び交う本格的なハイファンタジーの設定を全編にわたり貫いています。
『ビヨンド ザ フューチャー フィックス ザ タイム アロー』は、5pb.とヒューネックスが共同制作したオリジナルIPの乙女ゲーム。壮大な世界設定やキャラクターの細部を補完する設定資料集は、当時の緻密なアートワークを網羅した貴重な資料として刊行されました。













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