『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』は、2010年9月28日にアーケードで稼働を開始した2on2形式のチームバトルアクションゲームで、開発はバンダイナムコゲームスとバイキングが共同で担当しました。『ガンダムVS.シリーズ』の第9作にあたり、シリーズ10周年記念作品として制作されました。使用基板はPlayStation 3互換のSYSTEM357で、後に2011年12月1日にはPlayStation 3向けに家庭用移植版も発売されています。
本作の最大の特徴は、従来のシリーズ作品からさらに進化した「エクストリームアクション」および「エクストリームバースト」システムの導入にあります。これにより、格闘・射撃・ブーストを組み合わせた高速かつ戦略的なコンボ展開が可能となり、プレイヤーの操作技術と判断力がより強く問われるゲーム性が実現されました。また、機体ごとに異なるバースト効果や特殊武装が設定されており、機体選択の幅と個性が大きく広がっています。
登場作品は『機動戦士ガンダム』から『ガンダム00』までのTV・OVA・劇場作品に加え、『クロスボーン・ガンダム』『ブルーディスティニー』『SEED ASTRAY』などの外伝作品も含まれており、プレイアブル機体は100機以上にのぼります。さらに、アーケード版ではICカードによる戦績保存やカスタマイズ要素、携帯サイト連動による称号・ナビ・BGM変更などのオンラインサービスも展開されていました。
家庭用PS3版では、アーケード版の全機体に加え、追加機体や新モード「トライアルミッション」が実装され、1人用でもやり込みが可能な構成となっています。また、DLCによる機体追加やBGMパックの販売も行われ、長期的なプレイ支援が図られました。
本作は、後の『フルブースト』『マキシブースト』『ON』『2』『オーバーブースト』『インフィニットブースト』へと続く“EXVSシリーズ”の礎を築いた作品であり、現在のガンダム対戦アクションの標準を確立したタイトルとして高く評価されています。
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