『街ingメーカー4』は、都市開発デザイナーとなって何もない原野を大都市へと発展させる街づくりシミュレーションゲーム。2011年11月23日にディースリー・パブリッシャーからPlayStation 3およびXbox 360で発売されました。本作は、シリーズ初となるHD画質に対応したナンバリングタイトルであり、グラフィックの向上によって、よりリアルで広大な街並みの表現が可能となりました。プレイヤーは「街ingメーカー(マッチングメーカー)」と呼ばれる職業に就き、殺風景な土地に道路を敷き、鉄道やバスといった交通網を整備しながら、多くの人々が暮らす理想の都市計画を推し進めます。
ゲームプレイは、プレイヤー自身のアバターを操作してフィールド上を自由に移動し、建物を設置していくTPS(三人称視点)スタイルと、上空から街を見下ろす視点を切り替えながら進行します。本作では、シリーズの伝統である「現場主義」を踏襲しつつも、より広域な都市開発に重点が置かれています。駅や線路の敷設、バス路線の設定、さらには高速道路やモノレールといった立体的な交通インフラの構築が可能となり、人の流れ(流動)をコントロールすることが街の発展に直結するシステムへ進化しました。住民からの要望に応えつつ、効率的な交通網を作り上げることが大都市への近道となります。
本作の最大の特徴は、シリーズの代名詞でもある「実名テナント」の存在です。吉野家、TSUTAYA、モスバーガー、CoCo壱番屋、AOKIといった、誰もが知る実在企業の店舗をゲーム内に設置することができます。看板や店舗の外観も忠実に再現されており、自分が設計した街に馴染みのあるチェーン店が立ち並ぶ光景は、架空の都市でありながら強烈なリアリティを醸し出します。完成した街を歩き回り、夕暮れの住宅街やネオン輝く繁華街を眺めながら、そこを行き交う人々の生活に思いを馳せる没入感を楽しめる一作です。
開発元のインディソフトウェアは、本シリーズを通じて「歩ける都市開発」という独自のジャンルを確立しました。本作では特に交通網の重要性が増しており、鉄道模型やジオラマのような楽しみ方が強化されています。都市の骨格となる交通インフラがいかにして街の発展を左右するかを知るには、現実の鉄道地図や都市計画の解説書を紐解くことで、より機能的で美しい街づくりのヒントを得ることができます。













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