『コール・オブ・ファレス ザ・カルテル』は、2011年にユービーアイソフトからPlayStation 3およびXbox 360向けに発売されたファーストパーソン・シューティングゲームで、『コール・オブ・ファレス』シリーズの第3作目にあたる作品です。

本作は、これまでの西部劇を舞台としたシリーズの流れを一新し、現代のロサンゼルスとメキシコを舞台に、麻薬カルテルとの戦いを描くクライムアクションへと舵を切った意欲作です。プレイヤーは、FBI、DEA、LAPDの3人の捜査官のいずれかを操作し、カルテル壊滅のために結成された特別チームの一員として、爆破事件の真相を追います。

各キャラクターには異なる背景と目的があり、ミッション中には「シークレットアジェンダ」と呼ばれる個別の隠密任務が設定されています。他のプレイヤーに気づかれないように特定の行動を取る必要があり、協力プレイ中でも緊張感のある駆け引きが展開されます。最大3人までのキャンペーン協力プレイに対応しており、オンライン対戦では最大12人でのプレイが可能。警察と犯罪者に分かれて戦うマルチプレイモードも用意されています。

西部劇の要素は薄れたものの、シリーズの過去作とのつながりを感じさせる演出やキャラクターの設定が随所に盛り込まれており、ファンにとっては新たな視点で楽しめる構成となっています。