『ノーモア★ヒーローズ レッドゾーンエディション』は、Wii用ソフト『ノーモア★ヒーローズ』をベースに、PlayStation 3向けに再構築されたアクションゲームです。本作は、CERO「Z」区分に対応した完全版として設計されており、過激な演出や追加要素を含む構成が特徴です。開発はAQインタラクティブが担当し、発売元はマーベラスエンターテイメントとなっています。原作の世界観を維持しつつ、HD化と新規コンテンツの追加によって、より過激かつ洗練されたゲーム体験が提供されています。

ゲーム内容は、殺し屋ランキング11位の主人公「トラヴィス・タッチダウン」が、頂点を目指して戦う構造で展開されます。武器は「ビーム・カタナ」を中心に構成されており、近接攻撃とプロレス技を組み合わせた独自の戦闘スタイルが採用されています。PS Moveへの対応により、直感的な操作が可能となっており、Wii版の操作感を再現する設計です。また、通常のコントローラーでもプレイ可能であり、操作体系の選択肢が拡張されています。

追加要素として、Wii版『ノーモア★ヒーローズ2』から5人のボスキャラクターが参戦しており、HD画質での再戦が可能です。さらに、幻のミッション10種が新規収録されており、オリジナル版制作時に未採用となったアイデアが実装されています。これらの追加コンテンツは、既存プレイヤーに対して新たな挑戦を提供する構造となっており、リプレイ性の向上が図られています。ネットワークランキングにも対応しており、ボスバトルのスコアアタックが可能です。

演出面では、CERO「Z」区分に対応した過激な表現が導入されており、敵撃破時のスプラッタ演出やセーブ演出など、従来版では規制されていた要素が解禁されています。キャラクターデザインはコザキユースケが担当しており、独特のビジュアルと台詞回しがゲーム全体の雰囲気を形成しています。シナリオはメタフィクション的要素を含み、キャラクターの言動や展開にブラックユーモアが強く反映された構成です。