『天頂の囲碁』は、コンピュータ囲碁の世界に革命をもたらした思考エンジン「Zen」を搭載し、家庭用ゲーム機で本格的な対局を実現した囲碁ソフト。2010年10月28日に毎日コミュニケーションズからPSPで発売されました。その翌年には、グラフィックを強化し、新たに「碁会所モード」などの要素を追加したPS3版が発売されています。本作は、それまでの「コンピュータは弱い」という常識を覆し、トッププロとも互角に渡り合える実力を示したPC用ソフトの移植版であり、携帯機や家庭用テレビで手軽に高レベルな対局が楽しめる決定版として登場しました。
ゲームの目的は、19路盤、13路盤、9路盤での対局を通じて棋力を向上させることです。プレイヤーは自分の実力に合わせて強さを調整できるほか、「置石」や「コミ」の設定も自由に行えます。本作の核心は、確率論的手法である「モンテカルロ法」を採用した思考エンジンにあります。従来のソフトに見られた機械的で不自然な打ち回しが影を潜め、大局観を持った人間らしい打ち筋を実現しており、攻めるべきか守るべきかの判断が非常に的確です。また、人気女流棋士である万波佳奈四段と万波奈穂二段が読み上げ音声を担当しており、対局の臨場感を華やかに演出します。
本作の最大の特徴は、初心者から有段者まで納得させる幅広いサポート機能と、思考の柔軟性です。次の一手を教えてくれる「ヒント機能」や、形勢がどちらに傾いているかを可視化する「地合い表示」、そして対局終了後に良かった手や悪かった手を振り返る検討機能が充実しています。PS3版では、個性豊かなキャラクターたちと対局して段位を上げていく「碁会所モード」が搭載されており、単なる対CPU戦の繰り返しにとどまらない、ストーリー性のある対局体験が確立されています。
本作の思考エンジン「Zen」の開発にも多大な影響を与えたとされる、少年・進藤ヒカルと平安時代の天才棋士・藤原佐為の成長と絆を描き、囲碁ブームを巻き起こした名作漫画です。
ヒカルの碁 完全版(集英社)













コメントを追加