『クウォンタム セオリー(Quantum Theory)』は、2010年9月30日にコーエーテクモゲームスから発売されたPS3/Xbox 360向けの三人称視点シューティングゲーム(TPS)です。ジャンルはSFファンタジー系アクションで、最大8人のオンライン対戦にも対応しています。

本作の舞台は、前大戦によって荒廃した世界。人類は「コロニー」と呼ばれる共同体を築いて生き延びていたが、突如現れた謎の塔から流れ出す黒い物質「侵蝕」によって、建物や人間が飲み込まれ、凶暴な「インフェクテッド」へと変貌してしまう。プレイヤーは、塔の破壊を目的とする戦士「シド」を操作し、塔の最上層を目指して戦いを繰り広げます。途中で出会う謎の女性「フィレーナ」とは、協力と敵対を繰り返しながら物語が進行します。

ゲームシステムは、カバーアクションを軸としたTPSで、約20種類の武器を状況に応じて使い分ける戦術性が特徴。塔の内部は「侵蝕」によってリアルタイムで変化し、地形や敵配置が刻々と変わるダイナミックな戦場が展開されます。オンラインでは最大8人による対戦プレイが可能で、PS3版はPlayStation Network、Xbox 360版はXbox LIVEに対応しています。

ただし、操作性や照準の不安定さ、ゲームバランスの粗さなどが指摘され、海外レビューでは辛口評価も多く「クソゲー」と呼ばれることもある作品です。一方で、終末世界の雰囲気や塔の侵蝕演出など、世界観に魅力を感じるユーザーも存在します。