『The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year Edition(ジ・エルダー・スクロールズ フォー:オブリビオン ゲーム・オブ・ザ・イヤー・エディション)』は、2006年にBethesda Game Studiosが開発したオープンワールドRPG『Oblivion(オブリビオン)』本編に、2つの大型拡張パック「Knights of the Nine(ナイツ・オブ・ザ・ナイン)」と「Shivering Isles(シヴァリング・アイルズ)」を同梱した完全版です。日本では2007年に本編が発売され、GOTY版は後にPlayStation 3やXbox 360、PC向けに展開されました。

本作は、タムリエル大陸の中心地「シロディール」を舞台に、皇帝暗殺と次元の裂け目“オブリビオン・ゲート”の出現によって混乱に陥った世界を救うべく、プレイヤーが囚人から英雄へと成り上がる壮大な冒険を描きます。プレイヤーは種族やクラス、星座を自由に選び、剣士、魔術師、盗賊などあらゆるスタイルで世界を旅することができます。クエストの進行は完全に自由で、メインストーリーを無視してギルドに加入したり、錬金術に没頭したり、盗賊として生きることも可能です。

戦闘は一人称または三人称視点で行われ、剣や弓、魔法を駆使して敵と戦います。スキルベースの成長システムにより、使えば使うほど能力が上がるという自然な成長が特徴で、プレイヤーの行動がそのままキャラクターの個性に反映されます。また、世界中に散らばる書物や遺跡、神々の祠など、膨大なロア(世界設定)が用意されており、探索するほどに世界の奥行きが感じられる構造になっています。

GOTY版に含まれる「Knights of the Nine」では、失われた聖騎士団の遺産を巡る神聖なクエストラインが追加され、「Shivering Isles」では狂気の王シェオゴラスが支配する異世界を舞台に、正気と狂気の二面性をテーマにした独立した冒険が展開されます。これらの拡張により、プレイボリュームはさらに膨れ上がり、数百時間に及ぶ没入体験が可能となっています。