『アーミー オブ ツー: The 40th Day』、2010年3月25日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 3とXbox 360用ソフト、ならびに同年6月24日に発売されたPlayStation Portable対応のサバイバル・アクションシューティングゲーム。民間軍事会社(PMC)を立ち上げた最強の傭兵コンビ、セーレムとリオスが、突如として崩壊の危機に瀕した上海からの脱出を目指す、映画さながらのカタストロフを描いた作品となっています。

物語の舞台は、活気あふれる国際都市・上海です。主人公たちは独立して新たなPMC「TWO」を設立し、簡単な任務のために上海を訪れていましたが、謎の組織「The 40th Day」による大規模な無差別攻撃に巻き込まれてしまいます。高層ビルが倒壊し、ミサイルが降り注ぐ地獄絵図の中で、彼らは互いの背中だけを頼りに、生存をかけた過酷な逃避行を繰り広げます。

本作には、前作で好評だった「アグロ(敵対心)」システムに加え、プレイヤーの倫理観を問う「モラリティ選択」が新たに導入されています。人質を救うか見捨てるか、敵を殺すか拘束するかといった決断が、その後の展開やエンディング、さらには報酬にも影響を与えます。また、武器カスタマイズ機能も大幅に強化されており、拾った空き缶やドライバーといったガラクタすらもパーツとして組み込み、自分だけのオリジナル銃器を作成することが可能です。

PlayStation Portable版(ポータブル)でも、据え置き機と同様にTPS視点での協力プレイを実現しており、いつでもどこでも相棒との熱い連携を楽しむことができます。崩れゆく都市のスペクタクルと、極限状態で試される男たちの絆。単なるドンパチでは終わらない、ドラマチックで重厚な戦場体験がプレイヤーを待ち受けています。

本作は、2008年にエレクトロニック・アーツから発売された『アーミー オブ ツー』の正統続編です。前作は、民間軍事会社(PMC)に所属する二人の傭兵を主役に、二人一組(ツーマンセル)での協力プレイを前提とした画期的なシステムで話題となりました。本作ではそのシステムを継承しつつ、舞台を戦場から都市災害の現場へと移し、よりストーリー性と自由度を強化した内容となっています。

原作:アーミー オブ ツー