『F.E.A.R.2 PROJECT ORIGIN』は、超能力を持つ少女の怨念と特殊部隊の死闘を描くホラーFPS。2009年08月27日にサイバーフロントからPlayStation 3およびXbox 360で発売されました。本作は、全世界でヒットした前作『F.E.A.R.』の正統続編であり、前作のラストで発生した大爆発の直前から物語が始まります。プレイヤーは特殊部隊「DeadEcho」の隊員マイケル・ベケット軍曹となり、超常現象を引き起こす少女「アルマ」の暴走によって壊滅した都市で、異形の怪物や兵士たちとの過酷なサバイバルに挑みます。
ゲームプレイは、一人称視点で銃火器を扱いながら進むオーソドックスなFPSスタイルですが、主人公が持つ特殊能力「スロー・モー(Reflexes)」が最大の特徴です。これを発動すると周囲の時間が遅くなり、弾丸の軌道を見切って回避したり、敵の集団を正確に射撃したりすることが可能になります。また、本作では新たに搭乗可能なパワードアーマー「EPA」が登場し、生身では太刀打ちできない重火器や敵の装甲を粉砕するメカアクションの要素も盛り込まれています。敵のAIは遮蔽物を利用したり、回り込んだりと高度な戦術行動をとるため、能力を駆使した戦略的な立ち回りが求められます。
本作の特徴は、日本のホラー映画から強い影響を受けた精神的な恐怖演出と、ハリウッド映画のような派手なアクションの融合です。神出鬼没の少女アルマは、物理的な攻撃だけでなく、突如として視界に現れる幻覚や、周囲の環境を変化させる超常現象としてプレイヤーを精神的に追い詰めます。廃墟となった学校や病院といったロケーションの不気味さと、激しい銃撃戦の緊張感が交互に訪れる構成となっており、戦慄と興奮が同居する独特のプレイフィールが構築されています。
開発元のMonolith Productionsは、本作において日本のホラー映画、特に『リング』や『呪怨』などのJホラーから多大なインスピレーションを受けています。赤い服の少女アルマの造形や、じっとりと忍び寄るような恐怖表現にその影響が見て取れます。本作のルーツとなったジャパニーズホラーの恐怖を映像作品で確認したい方は、中田秀夫監督の映画『リング』などを鑑賞することで、開発者が目指した恐怖の源泉に触れることができます。













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