『ENDWAR(エンドウォー)』は、2008年にユービーアイソフトからXbox 360、PlayStation 3向けに発売されたリアルタイムストラテジーゲームで、『トム・クランシー』ブランドの一作として展開されたシリーズ第1作目です。

本作の舞台は、資源ナショナリズムが激化した近未来の地球。中東での核兵器テロを契機に、ミサイル防衛技術が進化し、核の脅威が消滅した世界では、ロシアが最大のエネルギー供給国となり、ヨーロッパ諸国は「ヨーロッパ連邦(EF)」として統合。アメリカは軍事宇宙ステーション「フリーダム・スター」を完成させたことで、世界の緊張は頂点に達し、第三次世界大戦「ENDWAR」が勃発します。

プレイヤーは、アメリカの「ジョイント・ストライク・フォース(JSF)」、ヨーロッパ連邦の「エンフォーサーズ軍団」、ロシアの「スペツナズ親衛旅団」のいずれかを指揮し、世界各地の戦場で覇権を争います。最大の特徴は、音声認識によるコマンド入力システムで、プレイヤーの声で部隊に指示を出すことが可能。これにより、従来のRTSとは異なる直感的な操作が実現されています。

戦闘は三人称視点カメラで展開され、地形や遮蔽物の活用が勝敗を左右します。各勢力はそれぞれ異なる兵器や戦術を持ち、ドローンや衛星レーザーなどの近未来兵器も登場。戦場は完全破壊可能で、リアルタイムで変化する戦況に対応する戦略性が求められます。